医学生にとって初期研修の病院選びは大切です。初期研修の病院によって診療科が決まることもあります。
以下に私が初期研修を選んだ基準についてまとめます。
参考になればうれしいです。
①志望する診療科がそろっているか
②お給料の金額
③住む環境
④働く環境
⑤初期研修医の表情が暗くないか
①志望する診療科がそろっているか
私の場合は、臨床実習を通じて形成外科・麻酔科・産婦人科が候補に挙がっていました。まずはこれらの病院がある病院を探しました。また、実習と実際に働くのでは環境や見え方が違う可能性があると思ったので、候補に挙げた3つの診療科以外にも実際に研修してみて志望科になる可能性がゼロではないためなるべく多くの科を研修できる病院も検討しました。
②お給料の金額
以前のブログにも書きましたが、なるべく早く奨学金を返済したかったので、お給料が高い病院も候補の一つとしました。
③住む環境
2年間はその病院のある地域で過ごすため、病院の周囲の環境が住みやすいかも個人的には大事な要素でした。
私は休日に頻繁に外出はしませんが、食材や日用品は定期的に購入するのでこれらが買えるお店が徒歩圏内であることが重要でした。
④働く環境
これも私個人の感想ですが、学生時代の臨床実習で看護師さんたちがとても怖かったです。今思い返すと、仕事もしない集団が狭いナースステーションに居座っているだけで業務に支障がでるため好まれる存在でないことは理解できます。しかし、こちらから挨拶しても無視されるのはとても辛かったです。
日鋼では病院見学の際に看護師さんをはじめ技師さんや療法士さん・事務の方など病院のスタッフ全員がとてもやさしかったです。特に日鋼では救急外来でX線やCTを撮影することが多く、自分でわかりにくいところ(骨折線がみえづらかったり等)を放射線技師さんと一緒に画像を見て助けて頂くことが何度もありました。
相談できる相手が上級医以外にもいると大変心強いです。職場の環境も病院見学で確認すると後々自分が助かります。
⑤初期研修医の表情が暗くないか
人により、救急外来や救急車対応をたくさんしたい・手術にたくさん入りたいと仕事量が多い病院を求める方もいれば、仕事はゆっくりとして自分のプライベートの時間は確保したい方と別れると思います。ハイパーとハイポと表現されますね。
どちらの、もしくはどの塩梅の忙しさかは各自によりますが、各々の希望する病院での研修が本当に自分にあっているか確かめる方法の一つに研修医の表情を見ることが挙げられます。
たとえ年間10,000台の救急車がきて研修医が初期対応をする忙しい病院でも、やりがいや達成感があり自身でリフレッシュ出来ていれば表情は明るいです。表情が暗いということはこれらがなかったり、達成感などもってしてもそれを上回る疲労がある可能性があります。
また、研修医になぜこの研修病院を選択したのか、実際働いてみて気付いたいい点・悪い点を聞くのが良いでしょう。自分が病院に求める要素を相談するのとよいです。自分の希望と合致する病院かどうかは実際に働いている人にしか分かりません。
自分が働いて後悔するよりも、自分が納得して少しでも充実した研修期間にするためにも確認することをお勧めします。